少子高齢化に伴いお年寄りのみの世帯が増加していること。
待機児童や隠れ待機児童などが一定数存在していること。
動物愛護法改正に伴う、行き場所のない犬や猫の増加に伴う対応について。
内閣府の調査によると少子高齢化に伴い65歳以上の人口は増加傾向をたどっている。
また、65歳以上の人口に占める一人暮らしの人の割合は1980年(昭和55年)には65歳以上の男女それぞれの人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%で2020年度(令和2年)には2020年(令和2年)には男性15.0%、女性22.1%であった。
40年間で65歳以上の人口に占める独り暮らしの割合が男性が3倍女性が2倍に増加している。
2040年には65歳以上の人口に占める独り暮らしの割合が男性も20%超、女性に至っては独り暮らしの人の割合の4分の1近くに増加すると推測されている。
待機児童問題がニュース等で取り上げられるようになり、安倍政権下の2016年(平成28年「子育て安心プラン」が発表されましたが、待機児童解消政策は2013年(平成25年)から各種政策が展開され、若干ながら待機児童数は減少に転じております。
このたび岸田内閣において2023年(令和5年)4月より「こども家庭庁」を発足することから「こどもの居場所つくりに関する検討委員会」が開催され令和4年8月8日の第1回から令和5年1月23日の第4回まで開催され、待機児童や隠れ待機児童(希望している保育園に入れないなど私的な理由により待機児童となっている等)の居場所をどう確保するかや今後の少子化対策について検討がなされております。
犬の飼育頭数7,106千頭飼育世帯数5,656千世帯
世帯飼育率9.78%(飼育世帯で生活している平均頭数は1.26頭)
猫の飼育頭数8,946千頭飼育世帯数5,172千世帯
世帯飼育率8.94% (飼育世帯で生活している平均頭数は1.73頭)
日本の総世帯数:57,854,887世帯となっている。
飼育頭数は犬と猫併せると日本の人口より多い。(1億6000万頭)
総世帯数に対する飼育世帯については、猫は9%、犬は10%前後で推移している。
出典:社団法人日本ペットフード協会調べ(令和3年度)
犬の引き取り数27,635頭、猫の引き取り数44,798頭、合計72,433頭
殺処分頭数『犬4,059頭』、『猫19,705頭』合計23,764頭
譲渡や返還された頭数は『犬24,199頭』、『猫25,385頭』合計49,584頭
(愛護団体で引取りした数は対象外となっているため実際にはもっと多いと思われる。)
出典:環境省HPより抜粋(犬・猫の引き取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況)
独り暮らしや高齢者のみの世帯が増えることにより、病気やケガの発見の遅れや認知症(物忘れなのか認知症なのが気が付きにくい)の発見の遅れや外出機会が減少するため、夫婦で死亡しても発見が遅れる可能性が叫ばれている。
行政や民間でも各種見守りサービスの提供をおこなっているが、色々な面で制限がある。
動物愛護法改正に伴い、ペットショップやブリーダーで販売のため飼育してきた犬や猫が飼育施設や従業員の数によって飼育頭数が制限されること。
また多頭飼育崩壊の際に犬や猫をレスキューしてきた動物愛護団体にも適用されるため、今後殺処分される犬や猫の増加が想定される。
地域で高齢者のみの世帯やこどもの見守りや居場所について、各所がいろいろなことを検討している中、私たちは動物愛護法改正に伴う殺処分されそうな犬や猫の居場所を含めた、総合的な居場所を提供することを提案いたします。
高齢者のみの世帯に保護犬や保護猫の里親になっていただくことで、殺処分ゼロを目指していくことに寄与する。
犬や猫の癒しの力で待機児童や学童クラブに通っていることもが安心して通うことができる場所の確保。
高齢者とこどものふれあいで高齢者の持っている知恵や技能を伝授することで次世代へ繋いでいくことが可能となる。
なによりも、地域全体で高齢者やこどもを見守ることにより、高齢者においては安否や変化、こどもにおいては言動や服装などの変化から親の虐待等の見守りにつなげていくことが可能となる。
夜間中学の講師が介護老人福祉施設や特別養護老人ホーム、デイサービスなどで、痴呆症防止の脳トレをおこなう。
こどもとそこに入所しているお年寄り向けに簡単な英会話を教えて、英会話リクリエーションや英語の歌を歌ったりする。
お年寄りが覚えている昔の遊びをこども達に教えて一緒に遊んだりして交流を図る。
これらの活動を行うことで、介護老人福祉施設や特別養護老人ホームの入居者やデイサービスへ通所しているお年寄りに生きがいを感じていただいたり、こどもがお年寄りに対しての接し方を学んでいくことが可能となる。
また、ホームで保護犬や保護猫を受入れしていただくことで殺処分ゼロに向かっていくことが可能となる。
特別養護老人ホームや老人介護施設を中心にして、保護犬や保護猫を養育していただき、犬や猫の癒しの力を活用して施設に子供たちにきていただき、高齢者とこどものふれあい活動を通じて、高齢者とこどもの見守りを行う。
高齢者世帯にも保護犬や保護猫を養育していただくことで、定期的に動物愛護団体が犬や猫の健康状態を確認しつつ、お年寄りの言動の変化等を確認する見守り活動を行う。
高齢者世帯の見守りについては、児童クラブなどと連携して保護犬や保護猫を通じた癒しの力を活用して、ふれあい活動を行っていく。